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FRBの利上げに翻弄される市場

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年内の利上げ見通しを4回から2回程度にまで引き下げた上に、
イエレン自らが日本を含む世界の景気不安を述べただけでなく、
米景気を圧迫するドル高は嫌ざますと言ったことでドル安が進行・・・
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利上げをしたくせに、ドル高は嫌ざますって・・・
今さらながら呆れるばかりです。
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現在起きている世界のリスクは、全てと言ってもいいくらい、
米利上げによるマネーの流れの変化が引き起こしたわけですからね。
しかもサブライムローンという腐ったミカンを世界中にまき散らし、
リーマンショックという事態を引き起こした結果
QEという金融緩和で自らにお薬を注入するだけでなく、
世界中にドル麻薬をまき散らして押し付けた挙句、
自らはイチ抜けたとばかりに薬抜きを行い、
利上げという負荷を掛けて鍛えるという健康志向へと進み始める始末・・・

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この間にドル麻薬中毒で原油(商品)、産油国・資源国・中国を含む新興国は、
ドル麻薬を取り上げられ(資金流出)
いわゆる利上げの副作用と言われる禁断症状に襲われることに・・・

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一方、米国が抜け駆けで薬抜きをする代わりとして、
お前たちは薬を注入しておきなさいと言われているかの如く、
現在もゴリゴリにお薬を注入(金融緩和)している日欧は、
薬の過剰摂取で廃人になった・・・とは言わないまでも、
もはや薬が効かない身体になったと言われ始め・・・
もはや薬に頼るのではなく、政治側の財政面での治療と栄養補給が必要だ!
という流れになっているものの、財政が統一されていないユーロ圏は、
政治が機能不全ということもあって仕方ない面もあり、
そんな流れにも屈せずECB総裁が追加のお薬注入(金融緩和)と
負荷軽減(マイナス金利拡大)に動くことに。

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我が国は安倍ちゃんのケツに火が点いたこともあり、
結果的に世界の流れである財政面での治療の動きが顕著になってきており、
現在の世界の流れには屈せず、四次元ならぬ異次元なお薬注入(金融緩和)と
負荷軽減(マイナス金利)という姿勢は維持したのですが・・・
ハト姿勢と共に利上げはしたけどドル高はイヤという身勝手な姿勢を打ち出し
結果的にこれまで抜け駆けで利上げに向かった米国の代わりかの如く、
ゴリゴリの金融緩和に励んできた日欧にとっては、
身勝手なドル安による通貨高という重石を食らわされることに・・・
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その結果、ドル麻薬中毒の禁断症状に陥っていた原油(商品)、
産油国・資源国・新興国といった面々にとっては、
ドル安が症状を和らげることになり、米国自らも症状を和らげることになり、
(米国は消費がGDPの7割を占めているのでドル高でもいいんですけどね)
日欧だけが見捨てられる・・・とは言いませんが、
通貨高によって置き去りにされているという状況です。

米国と同様、抜け駆けで利上げを視野に入れている英国が、
EU離脱騒動を引き起こしていることから見ると、
結局は米英のサジ加減で世界は動くという構図が変わらないだけでなく
悲観的に考えると、日本と欧州(ユーロ圏)を見捨てるつもりなのか?
という気がしなくもないですけどね・・・
日本株は最弱という動きとなっており、本日も継続しております・・・

しかし今回は先送り?凍結?まさかの減税?とも言われる消費税増税、
新たな景気対策(財政出動)といった安倍ちゃんによる、
選挙を睨んでの財政面でのサポートだけでなく、
本日も安倍ちゃんの命を受けた様なクジラの動きが見られ、見方を変えると、
大丈夫なのかという懸念は否定もできない面もありますが(笑)
GPIFを使った押し上げという需給面でのサポートも見られ

そろそろ資源国通貨>ドル>円orユーロ
という展開になれば、我が国だけでなく世界中がバンザイとなるのですが・・
これは都合の良すぎる理想的な展開ですけどね・・・

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そうしている内にも、エネルギー関連のジャンク債が破綻し、
新興国市場がどんどんと崩壊して行きます。
その影響が米国内に波及し始めた時・・・
世界は「金融緩和バブル」の崩壊を目の当たりにするはずです。

そしてヨーロッパ各地で連続的にテロを引き起こし、
それが連続すると、いよいよ中東発の欧州大戦の扉が開くのか・・・

・・・アメリカは、シェール・オイル、再生エネルギーでつなぎなから、
おそらく常温核融合でイノベーションを起こすだろう。
原発は薄汚い蒸気機関として、世界のだれも見向きもしなくなる。

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新興国のキャッチアップによって日本の輸出製造業は確実に衰退し、それは下請けの利益減少など内需にも確実に影響を与えています。これらが循環する形で、日本のサービス業を含めた内需産業の利益は圧迫され、結果的に「賃金上昇」を抑制します。

この様にグローバル化がもたらす「生産性の向上=製造コストの削減」は日本やアメリカやヨーロッパの先進工業国の利益低下の形で、これらの国のGDPの拡大を抑制してきました。これらの国では製造業からサービス業へのシフトが起きていますが、サービス業の労働生産性は製造業のそれに大きく劣るので、結果的にGDPを抑制します。

現在先進国が直面している「需要不足」の原因は、先進国が製造業からサービス業中心の経済になって労働生産性が低下した事による所得低下にその原因を求める事が出来るのではないでしょうか?

日本にしても、アメリカにしても需要不足の原因は「中産階級の没落」です。

グローバル企業は労働者に利益を還元する事を嫌い、さらに利益を税金として国家に納める事を嫌います。
そのしわ寄せは中産階級の没落という形で表れています。
日本を始めとする先進国の成長が鈍化した分は新興国や途上国が豊になっている訳で、
世界全体としてはバランスしており、パイも拡大しています。

先進国は「低金利やマイナス金利の国債発行」という好条件で財政を拡大して、
新興国や途上国の成長を待つしか無いのかも知れません。新興国の内需はなかなか拡大しない・・・。
これも、新興国の労働配分率が低く抑えられてい事が原因です。要は賃金が抑制されている事が原因。

これが「資本主義における成長の限界」なのかも知れません。一種の「合成の誤謬」で、
企業が利益を最大化させればさせる程、全体としての需要を抑制してしまう・・・。

■ グローバル金融で利益を奪い合う時代 ■

先進諸国は「生産」や「労働」で効率的に富を拡大出来なくなったので、新たな手を考え出します。それが「グローバル金融システム」です。


1)先進国内で国民から投資という名目で資金を集める
2)集まった資金を新興国や途上国に投資する
3)新興国や途上国の経済が発展する
4)新興国や途上国で新たに生まれる富を資本を通じて吸収する

イギリスは第二次世界大戦後に覇権国家の座をアメリカに譲りますが、アメリカはかつてのイギリスの殖民地ですから、ドルを通じてアメリカに集まる富は資本を通じてイギリスに還流します。

この様に、グローバル金融システムは、庶民のお金をイギリスに還流させる装置とも言えますが、その中でドルの果たす役割は極めて大きな物があります。

■ 円もユーロもドルに変換される事でアメリカやイギリスに富を運搬する ■

1)ヘリコプターマネーとして政府が日本国民にお金を配る(財政拡大とバーター)
2)資金は国内の経済活動の結果、貧困層から比較的富裕層(老人など)の手に渡る
3)消費を超える分の資金は預金や投資を通じて金利の高い海外に引き寄せられる

FRBは金利を正常化しようと必死ですが、日本とアメリカの金利差が拡大すれば資金は一気にアメリカに流出します。リーマンショック前や、昨年はこの流れが顕著でした。円キャリートレードの拡大により円安が加速するので、為替差益を求めてさらに資金は海外に流出します。

■ 日本やヨーロッパが財政赤字を拡大した分はアメリカ(イギリス)が儲かる ■

先進各国の需要の低下は、新興国の輸出不振をも引き起こすので確かに全世界の問題です。

しかし、一方で、リフレ政策でばら撒かれたお金がグローバル金融システムを通じて誰かの手に渡った事で、実体経済にほとんど影響を与えられなかった事と同様に、ヘリコプターマネーも各国の国内景気(需要)を本格的に回復させる事は出来ずに、お金は金融システムを封じて誰かの手に渡るのでしょう。


金利に下限が存在するならば、
このまま国債金利のマイナス幅が拡大すると、市中金利と国債金利の差が徐々に開いて行く事になります。
この状態で景気回復が発生した場合、金融機関が国債購入で稼げる金利よりも、
市中の貸し出しで稼げる金利の方が大きくなるので、金融機関は手持ち国債を売却しますし、
当然新発国債の入札も手控えるでしょう。
そうなると国債金利がピョンと跳ねあがり国債を大量に保有する金融機関が経営危機になります。

これを防ぐ為には「不景気の継続」が必要で、日本は少子高齢化で構造的にマイナス成長が
長期的に続くので、金利上昇をあまり心配せずに財務省・日銀は国債のマイナス金利を
継続するのでは。。。

出典:人力でGO→http://green.ap.teacup.com/pekepon/








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by fujiyanh | 2016-03-19 23:05 | 時事メモ