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パタゴニアが「衣」から「食」の世界に進出

パタゴニアのショップに行ったら、なぜかサーモンの燻製が売っていた。
正直、登山愛好家やキャンパーのための高級トレイルフードにしか見えない。
と驚いていたら、スタッフが寄ってきて理由を教えてくれた。

創業者のイヴォン・シュイナード氏が、ブランドの拡張よりも
次のステージは「食」で、革命を起こそうとしているらしい。
と言っても、現在の「食」の世界を否定するものではなく、
食料の生産過程での環境負荷をできる限り減らし、
持続可能な産業として見直すべき時に来ているのではないか、というパタゴニアらしい入り口だった。

そんな入り口のところを説明した短編映画↓
環境再生型農業、放牧による牧草の再生、多様な作物の開発、環境修復型漁法の
4つの分野の開拓者のストーリー、持続可能な農業・漁業について考えていく内容です。

適正なサイズだけを狙う昔ながらのサーモン漁で獲った切り身の燻製。
土壌の負荷の軽減と大気中の炭素を取り込む多年生の麦(ケルンザ)を使ったオーガニックビール。
植物性だけでできた栄養たっぷりのスープの素などが発売されている。
他にも牧草を根こそぎ食い荒らしてしまう牛の放牧ではなく、
平原を守る役割を担うバッファローを使ったジャーキーがアメリカでは発売されているそうです。
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ツァンパスープ
小麦の粉末がスープに溶けているので、見た目より満腹になるようです。
その後の腹持ちも非常によく、スープ食べただけとは思えないそうです。

野生のサケの種を守ること、つまり川を上るサケの数を数え、
捕獲しても悪影響を与えない数を割りだすという調達方法や、
野生の穀物のケルンザは、根は長く密集しているため、土壌を固定し、
栄養素と炭素を送り込むには理想的。しかも多年生で、再生可能な農業に適している。
だが、一年草の小麦と張り合う存在になるまでには、まだ道のりは長い。
農家にこの作物を栽培してもらうために長年にわたって資金を提供してきたという。
どの製品に関しても、正しい判断をするための十分な情報が整っている。
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http://www.patagonia.jp/provisions-jp.pdf

パタゴニアの挑戦で、
お金に余裕がある人々のために健康な食品を作っているだけなのでは?とか
世界を養うという理想を抱いているだけなのでは?とか
グリーンウォッシング(環境への配慮を装うごまかし)をしているだけなのでは?とか
という議論は今後どうでもよくなるだろう。

何れにしろ目的は、
かつて存在したインフラの復活を手伝ったりと、グローバルに警鐘を鳴らす革命でもあり、
不必要な悪影響を最小限に抑えることがミッションだと。
食品の選び方を見つめ直すきっかけにもなりそうだ。
地域経済を刺激し、消費者の意識を変えることで、
食環境が変わっていくという長い目で未来を見ていることだと思う。




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by fujiyanh | 2017-05-18 20:29 | 時事メモ